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2007年度理事長

東大和青年会議所2007年度理事長:北田晴久

第21代理事長
北田 晴久
2007年度のスローガン
仁 ~魂のベクトルを合わせよう!!~

理事長所信

はじめに

全世界の総人口は66億人とされていますが、発展途上国の人口がその80%を占めていることはみなさまご承知のとおりであります。

先進国の多くは出生率が下がってきており、将来的に人口は減少傾向になると予測されています。それに対して、発展途上国の増加傾向は今後よりいっそう強まり、2050年には世界総人口に占める発展途上国の割合は86%に達するともいわれています。国連による長期推計では、世界の総人口は2075年頃にピ−クを迎え、(約93億人)その後は緩やかに上下しながら2300年ごろまで90億人前後で推移するとの予測が立てられています。

総人口に占める地域別の割合では、アジアが61% を占めております。ついでアフリカ13.5%、ヨーロッパ11.5%、北・中央アメリカ8.1%、南アメリカが5.7%の比率になっており、いかにアジア に人口が集中しているのかがわかります。そのアジアの中でも、中国とインドの人口でアジア全体の半分以上を占めており、今後の国際社会における、政治・経 済などの力関係にも大きな影響を与えていくと考えられます。

一方、先進国である日本の人口は2007年問題に象徴されるように、出生率の低下から減少に向かうと予測されています。資本主義経済は拡大し続けることで、需要と供給のバランス、及び成長を保ってきました。日本の人口減少に伴う影響はもう身近で起きはじめているのかもしれません。『世界がもし100人の村だったら』という番組を見ながら、地球儀を眺めつつどこの国でそれは起きているのか?を考えていたとき、私たち東大和市民は東 京都民であり、日本国民であると同時に、アジア地区における地球人であることを再認識しました。そして、狭い範囲での価値観や文化のみをものさしとしない で、思いやりの心をもってグロ−バルな視点で物事を見ることの大切さを痛感しました。日本国内における単一民族どうしでさえ、融和しにくい文化や習慣があ るように思いますが、世界では、民族や宗教、経済問題等といったお互いを受け入れない部分が、『文明の衝突』ともいえる、紛争やテロ行為に発展して勃発し ています。『文明の衝突』を『文明の対話』に変えることで、JCの究極の目的である『武力によらない真の世界平和』を実現できると考えます。

グロ−バルモラリティ

日本人のアイデンティティ−ともいえる武士道は、儒教と仏教そして神道をうまく融合させて完成した倫理道徳観ですが、古来、日本という国は宗教を中心とした教育がなされにくい環境にありました。武士道はキリスト教の聖書、イスラム教のコーランのように書物として伝えられたものではなく、日本の風土環境の中で培われ、時代のながれに応じて洗練された武士の掟でした。武士はその精神の中心に『義』を位置づけ『誠』を『五常の徳』全て包括したものと考え、『言行一致』を美学としました。儒教は『仁・義・礼・智・信』からなる『五常の徳』を主体として“人の輪”を説き、最高の徳目に『仁』をおきました。『仁』とはキリスト教の『愛』、仏教の『慈悲』と相通ずるもので、『他者への情愛』といった思いやりの心であり、人間の魂がもつあらゆる性質のなかでもっとも気高く、優先されるものと説いています。

私自身の解釈ですが『仁』は相手の立場に自分自身を置き換える考え方・行為であり、『思いやり』のことだと考えています。昨今、日本国内の状況も含め地球規模でこのことについて考えてみますと、利己主義的な要素が多く見受けられます。『自分さえ良ければよい』という相手の立場や国情を考えられない状況で、『文明の衝突』が起きています。だからこそ、『思いやり』を柱としたグロ−バルモラリティ(平和に向けた秩序を尊重する共通道徳)を確立することが大変重要だと思います。そして、地球上のあらゆる人々が、多様化した価値観を受け入れられる許容力を身につけ、『文明の衝突』を『文明の対話』に変えていかなければいけないと考えます。

日本人の心

終戦から現在に至る日本人は、国家の危機意識低下に見舞われていると考えます。その要因の一つとして、GHQ による占領政策『二度と立ち上がってアメリカに歯向かうことのない国にすること』を実現するために、国家意識や民族意識を育てないよう、周到な洗脳作戦を展開したことがあると思います。また、教育や教科書、新聞、ラジオ、テレビを通じて情報操作をし続けました。この結果、『国家意識は戦争につながる』とか、『国を愛する心は危険思想』という世界中でどこにも見られない価値観が知らず知らずのうちに植えつけられたのではないでしょうか。戦後60年近くたつ最近の調査でも、大学生に『日本が侵略されたときに戦う意思はあるか?』という質問に答えた学生のうち、当然と答えた人は数パ−セントで、大半は『海外へ逃げる』とか、『すぐに降参する』という結果だったのです。

世情や戦後復興優先の考え方もあり、知識や技術を身につけることを優先し、心を養う視点が取り除かれた為に、理想を掲げ、国のために働くという崇高な公共心や、日本という国家や国土を愛することの大切さを教えてこなかったのです。2006年春、教育基本法改正案が国会に提出されましたが、『愛国心』という言葉が敬遠されるなど修正が重ねられ継続審議となっております。このままでは、日本に生まれながらにして日本を愛する心を持たない無国籍意識の国民がさらに増えてしまうのではないでしょうか?

JCは青少年育成について様々な試みをしていますが、私は、教育の根本となる大変重要な要素は愛情だと考えています。身近な愛情として『家族愛』があり、それから『郷土愛』そして『祖国愛』が育まれ、『人類愛』にいたるのではないでしょうか。そこには自然と共生してきた日本人が、本来持っている素朴な感受性と感性が情緒豊かに脈打っています。日出る国、日本の挨拶は、“太陽からエネルギーをいただいているから命がある”という感謝の気持ちから“こんにちは お元気ですか”という言葉になっているそうです。太陽に対する感謝の気持ちを伝え続けることも、こころの教育ではないでしょうか。『家庭教育』『学校教育』『社会教育』を教育の現場とするなら、そのどの場面でも、JAYCEEが率先して“変革の能動者”として“英知と勇気と情熱をもって”情緒を育くむ行動を、瞬間(いま)できることからはじめましょう。

青年会議所

『社会への奉仕』『個人の修練』『世界との友情』の信条のもと、1950 年から日本青年会議所は活動してきました。そして我々JCは『日本の青年会議所は、混沌という未知の可能性を切り開き、個人の自立性と社会の公共性が、生き生きと協和する確かな時代を築くために、率先して行動すること』を宣言しています。いつの時代も、大きな変化をもたらすきっかけになるのは青年たちでした。

Think Globally  Act Locally

日本青年会議所は全国719LOMで組織され、会員数は4万人を数えます。東大和青年会議所は、1986年に社団法人立川青年会議所と東村山青年会議所の支援を受けて設立されました。崇高な志を持って、東大和青年会議所を創設されました歴代の先輩諸兄に感謝すると共に、ご理解とご協力をいただきました多くの方々に改めて御礼申し上げます。設立21 年目となる本年は、よりグロ−バルな視点から、国と地域を愛する思い、国のために役立とうとする意思をより多くの市民・会員の皆様と共有できるよう活動していきます。目的を持ってはじめたことが、いつのまにか慢性・蔓延化している身の回りの問題に気がついたのならば、いち早く改善する意識をもち、解決に向けて行動することが我々の使命だと考えます。

温故知新

公益法人制度の改革も湖に投げ込まれた波紋だと考えており、横田基地の軍民共用に関する件も同様です。新たな人の流れの創造や、地域経済活性化について考え、地域社会における、生活に密着した市民主導型社会の創造を、より広域の地域社会との共生をふくめて調査・研究・立案していきましょう。

我々一人一人が国を愛し、東大和を愛し、人を愛して、魅力ある個人でいるとともに、議論を尽くし、切磋琢磨しながら明るい豊かなまちを創造しましょう。そこに日本代表として戦ったオリンピック選手のような、誇りとプライドがもてるように活動していきましょう。時代は我々の力を必要としています。この時代に生きる必然を認識して、魂(こころ)のベクトルを合わせよう!『夢』を『かたち』していこう!

新日本の再建は我々青年の責務である

第21代理事長という機会を与えてくれた会員のみなさんに深く感謝させていただきます。この一年間、ご支援ご協力をいただきながら、すばらしい時間を共有できるよう、高い志と強い覚悟をもち、精一杯がんばります。われわれの行動が『かたち』に現れるよう、はじめよう、瞬間(いま)から。

基本方針
広域な地域諸団体とのコラボレート
地球市民としての会員資質向上
開催事業の公益性追求
重点事業
1000人動員事業
LOM外会員研修事業
重点課題
会員拡大
公益法人制度改革の研究
わんぱく相撲開催にあたり地域諸団体との連携強化
広報・PRの充実